

会長の挨拶 日本歯科東洋医学会第6代会長 植木 稠
間も無く三十周年記念学会に!

- 1972年に米中首脳会談が北京で挙行された際、大統領随行新聞記者レストン氏が歯痛で困り、中國医師によって鍼麻酔法による抜歯をした東洋医学の素晴らしいニュースが世界中を駈け巡り大話題となりました。
- 日本國の歯科医師もこの事実に驚き、早速研究に取り組んだのは初代会長の松平邦夫を中心としたグループで、福岡 明、松尾 通、大西周、寺川國秀、間中義雄、谷美智士、沢津川正一、兵頭正義、他多数の先生方でありました。
- 私も講習会に参加し、松平邦夫先生の抜歯実技を拝見して吃驚致しました。そこで、東洋医学の神秘性を科学的に解明する方法は無いものかと思案いたしました。当時私は大阪歯科大学矯正学講座に在職していました。丁度、第一小臼歯の抜去歯が有り、これを活用して鍼麻酔の効果を歯髄組織像で検索する事に依って証明が出来るのではないかと思い、取り組みました。
- その後、松平邦夫先生が先陣となられて歯科東洋医学会を設立する事になり、松平邦夫、大西周先生が共に大阪に来られて学会設立へ参加協力を要請され、私は快諾いたしました。
- 設立会が高輪プリンスホテルで開催され、間中義雄、兵頭正義先生の講演を拝聴いたしました。その当時、まさか聴衆の一人である私が、後年には会長に選挙では無く推挙され就任する事になるとは夢にも思いませんでした。
- 二代目・福岡 明、三代目・松尾 通、四代目・岡村興一、五代目・高橋一祐会長と会を育て発展させて下さいました。
- 歯科領域の中での東洋医学の存在は大きくなり、FDI 勧告も有り、各大学では東洋医学科の設置が進みました。
- 本学会は日本歯科医学会の認定分科会に昇格して、その存在を確かなものに致しました。
- 「漢方薬の保險導入」の申請も先輩諸先生方の御努力によって、認可に向けての活動を行っております。
- また、会員の学識向上を願う為に、入門講座を設けて各支部で行うことや、多くの患者様へ福音を伝え、「未病」の内に治す東洋医学の素晴らしさを発揮して頂くのを目的とした方向へ進みたいと考えております。
- 本会が発展して行く為には、会長一人が孤軍奮闘しても諸問題に追い付き、解決しなければ会員諸氏に満足して貰えません。
- そこで、四副会長に責任分担による御協力・尽力を御願い致しました。四副会長には各部会が直轄・活動して支え、問題解決するシステムを組みましたので御安心、ご期待下さい。

副会長の挨拶 日本歯科東洋医学会副会長 高橋 眞一
日本歯科東洋学会への思い

- 私の現在の思い(目標)は、歯科における漢方処方を保険導入することです。
- 口腔乾燥症や口臭、味覚障害、舌痛症、口内炎、顎関節症、疼痛などの口腔疾患の治療に漢方薬が歯科保険として導入数が拡大すれば、必ず、国民の健康増進に大きく寄与すると信じるからです。
- それには、
- ・歯科大学生に東洋医学教育カリキュラムを導入
- ・口腔疾患に対する漢方選択」のガイドラインの作成
- などが必要になってきます。
- また一方、学会員の先生方には口腔内科医として東洋医学的診断でき、漢方薬を処方できるような教育プログラムを用意します。
- さらに、他学会に負けない認定医の質の向上を図るための制度内容を充実させるのが急務と考えています。
- 学会としては、まず始めに口腔に関する漢方薬投与の臨床を集め、それを基にEBMの作成を図ることが必要となります。
- 会員の先生方には、ホームページなどを通して症例報告、論文作成の書き方などを掲載致しますので、是非ご活用いただき、ご協力を賜りますよう心より願っております。
